こんにちは。
本日は花嫁さまの和装スタイルについてご紹介いたします。
当店がインショップとして構えている浅草ビューホテルには神殿があり、
また、浅草神社や神田明神、牛嶋神社、湯島天神など多くの神社さまと提携しているので、
和婚をされる方がたくさんいらっしゃいます。
今回は、
・そもそも白無垢ってどういう着物?
・どんな小物を身につけるの?
・白無垢に合わせるヘアスタイルは?
そんな疑問にお答えします!
白無垢は婚礼衣裳の中でも最も格調高く、
打掛から掛下、小物や草履に至るまで、すべて白で統一した神聖な装いです。
もちろん、生地の風合いや織りや刺繍によって印象や雰囲気も変わります。
裾や袖、襟元などに赤の差し色が入ったものや、金糸・銀糸や淡い色の刺繍が入ったものもあり、
どこまでを白無垢と定めるかは地域によっても違い、衣裳店や会場、神社仏閣によっても異なります。
①角隠し・・・昔の女性にとっては塵除けだった白い布で頭を覆ったもので、
白無垢のほか、色打掛、引き振袖のすべてに合わせることができます。
また、元々は防寒具だった白い袋状の綿帽子もとても人気のアイテムです。
②懐剣・・・武家の女性が護身用に短刀を帯の間に入れていた風習が今に伝わったもので、
剣は強い生命力と邪気を払う力があると言われています。
③筥迫・・・現在は礼装用の装飾品として胸元に挟んでいますが、
室町時代には遠く嫁ぐ娘を案じて薬を入れていたものが
江戸時代には白粉や紅筆、懐紙を入れるものとして使われていました。
④末広・・・扇子は先が広がることから、末広がりで縁起が良いものとして古くから正装には欠かせません。
広げると片側が金色、もう片側が銀色になっていますが、広げて使うのはNGとされています。
⑤掛下・・・打掛の下に着る振袖のことで、おはしょりを取らず裾を引くように着付けます。
髪型は洋髪も人気ですが、文金高島田のかつらや半かつらに綿帽子か角隠しを合わせるのが伝統的です。
近年のかつらは小型化・軽量化されているので、とてもつけやすくなっています。
「かつらは顔が大きく見える」と思われがちですが、実はかつらの方が顔が小さく見えるのをご存じですか?
「額が狭い人ほど位が高い」という昔の風習に基づいて、花嫁かつらは富士額に整え狭く見えるように設計されているので、
顔全体の面積が小さくなって小顔効果があるんです。
古式ゆかしい花嫁スタイルはとても素敵ですね。
こういった知識を知らない上での衣裳合わせと、知った上での衣裳合わせは全然違います。
みなさまの和装スタイリングにもぜひ取り入れてみてくださいね^^
Felice Vita 浅草店